エンジニア未経験の育成メソッドは「RPGのパーティー作り」だった話
こんにちは。ライターのonigiriです。いきなりですが
「エンジニア未経験の方でも本当に活躍できるの?」
そんな疑問をお持ちの開発組織の責任者の方(EMなど)いらっしゃると思います。
その原因は育成方法がわからない。もしくは自信がないということが大きいかもしれません。
そこで今回、その方々向けにkiitokのmeetupWeb業界未経験の若手エンジニア戦力化方法論に参加して得られた知見を元に以下3点について記事にまとめてみました。
- 何故今、未経験者でも活躍できるのか?
- どのような育成方法で戦力化できるのか?
- 採用する時の基準
また今回のエンジニア未経験の定義としてはプロダクトのコードを書くソフトウェア開発を業務でやったことがない人を指すことにします。
対象読者
- 採用に関わる開発責任者の方(EMなど)
- これから開発責任者になる予定の方
何故いま、未経験者でも活躍できるのか?
理由としては、昔に比べて状況が変わりつつあり未経験者からでも十分に活躍できる初期学習の環境が整ってきました。特に下記の二つの変化が大きいと思います。
1.環境の変化
- QiitaやTeratailなど情報共有や学習のプラットフォームを使い、学べる環境が多様化し、自己学習が容易になった。
- フレームワーク(例えば、フロントエンドならReactやVue)が充実してきており、初期学習にそこまで時間をかけなくてもプロダクトの機能実装が可能になった。
以下スライド画像はすべて、スマイループスCTO森永さん発表資料より
2.チーム開発のプラクティスの確立
- スクラム開発などにより、初期から開発タスクに関わりやすくなった
- 一個人にそこまで負荷がかからなくなるようなメソッドが増えた。
ただし、難しいこともある
例えば、
- 一人で悩みこんで中々仕事が進まなくなる
- やってほしいことの期待値合わせで失敗する
という問題がよく起こります。
そこで、こういう問題を解決する上で重要になってくるのが未経験の人でも活躍できるチーム・仕組み作りです
ここで大事となる考え方を当日LTをされた、スマイルループスCTO 森永さんの発表をベースにしながら御紹介します。
Embedded content: https://speakerdeck.com/ipacho/kiitok-career-lab-1
問題に対してチームで勝つ!
森永さんの発表内にあった「個人ではなく、チームで勝つ」のように、「課題」に対して「個人」で解決するではなく、「課題」に対して複数の個人の組み合わせである「チーム」で解決することが大事です。
理由としては、個人だけで解決しようと考えると自分にできないことが障壁となり課題解決できないことが起こりえます。
その人自身では「できないこと」をチームメンバーの「できること」で補完し合うことができれば課題解決に至れるはずです。このお互いを助け合うチーム開発の仕組み、環境を開発責任者(EM)が用意できれば良いのです。
1. 1on1を活用しチーム「できること/できないこと」をヒアリングし、結果をチーム内に共有する
上記の理屈から、チームで成果を出す上でお互いに「何ができるか、できないか」を知ってることは非常に大切です。
ただし、その共有される場が自然とできるのは中々難しく、皆の前でメンバーがいきなり自己開示も難しいと思います。
そこで『1on1』の活用です。
方法としては
- 1on1で「できること/できないこと」を本人とEMで一緒に整理する。
- 整理した内容をチーム内に共有する
の2段階を経ることで、各メンバーの「できること/できないこと」をチーム内皆が知っている状態が生まれます。
2. モブプロやペアプロを活用し、チームで同じ問題を解決する機会を得る
モブプロについてですが、aloerinaさんのブログに詳しく書かれているので、そちらを参照ください。モブプロのプラクティスを使い、課題を効率的に解決しようとすると
- 必然的に考え方や知見を共有する必要がある
- 課題に対して「わたしたち」で解決する意識になる
という状態になります。また、協力し合うことの価値にもメンバーが気づく機会にもなるなずです。
EMがチーム内でのこういうモブプロやペアプロの場を活用し、メンバーに「チームで同じ問題を解決することの良さ」を体感してもらえます。
最終的にRPGのパーティーのような状態になる
これらの方法を経て、敵(問題)に対して、色んなタイプの集まりであるパーティー内(チーム)でお互いを助け合い戦う環境を作る。
例えば、ここに未経験者(最初は毒タイプっぽい人)が入ったとしても、
1,2番のプロセスを経て、その人のできること/できないことを皆で把握し助け合いの輪の中に自然と入り自分の役割を自然と見つけられるはずです。(自分が防御に向いていることを発見し、防御タイプとしてパーティー内での役割を果たすなど)
採用基準
未経験といっても活躍してもらうための一定の基準は必要です。
発表者の皆さんが大切している基準の一部を紹介します。
理念やビジョンに共感していること
プロダクト開発において色々なことを逐次判断していく上で
方向性が合わせることは重要です。そういう意味で採用前に理念やビジョンを本当に共感しているかを確認する。
課題解決を突き詰めるマインドがあるかを確認
エンジニアにとって、プロダクト開発とは基本課題を解決していく過程だと思ってます。物事を深掘りして解決していく意欲があるかを確認する。
まとめ
今や未経験者の人に活躍してもらうことが、昔ほど難しい状態ではなくなりつつあります。そこで皆さんも今回紹介したメソッドを使って、未経験の方を育成し戦力にすることも検討されてはいかがでしょうか。